株式会社七葉は、「抹茶」という切り口から「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。良質の抹茶を、抹茶ラテなどの現代的にアレンジしたメニューで提供している。その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。それは、オーナーの言葉を借りれば、“日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。縁という言葉は「ふち」とも読み、周囲を限る境界を意味する。同時に「ご縁がありますね」というように、つながる意味も含まれる(茶の湯/表千家監修 引用)。今回は「縁」を使い、店とお客様との「縁」と同時に、お客様同士の「縁」もつなげることは出来ないかと考えた。実際には、「縁側」に見立てた集成材のベンチが延びていき、高さを変えることで横の客席の机となり、さらに高さを変えることによって通路となるよう設計した。その結果、店全体が一つの縁側となり、月を眺め、お客様同士が一つの繋がりを持つ空間となった。(吉田昌弘/KAMITOPEN、文責BAMBOO)
- 「nana’s green teaイオンモール羽生店」
- 所在地:埼玉県羽生市川崎2-281-3イオンモール羽生1階
- オープン:2011年8月8日
- 床面積:112㎡
- 客席数:59席
- photo:宮本啓介
- nana’s green tea
- http://www.nanaha.com/
- KAMITOPEN
- http://www.kamitopen.com